SkyEdge IVの概要
SkyEdge IVは、Gilatの新しい高度なElastix-Architectureで構築された次世代のマルチサービス・プラットフォームです。
単一プラットフォームによるマルチオービット運用により、GEOの超高スループット衛星(VHTS)だけでなく、NGSO(非静止軌道)コンステレーションにも展開可能で、単一かつ統合されたマルチオービット・ネットワークを運用します。

SkyEdge IV技術仕様
「SkyEdge IV|3つの強み
Multi-Orbit Orchestration
ユースケースに応じて GEO/MEO/LEO を自動/半自動で最適化。混雑時や障害時もサービス継続性を確保します。
Cloud-Native & 5G/NTN Ready
仮想化・L2/L3連携・エッジ統合を前提に設計。セルラーバックホールや将来の NTN/HAPS 拡張までシームレスに対応。
High Efficiency & Carrier-Grade Ops
DVB-S2X+TDMA/eSCPC を使い分けて帯域効率と実効スループットを最大化。TotalNMS/AIOps で大規模運用を一元化。

SkyEdge IVの全体像
- マルチオービット前提: GEO/MEO/LEOと地上RAN/企業WANを束ね、用途に応じて最適経路を選択。
- クラウドネイティブ: ハブ機能を仮想化し、DC常設+段階的スケールアウトが容易。
- 高効率アクセス: 下りS2X、上りは状況に応じてTDMA / eSCPCを柔軟運用。
運用と可用性
- TotalNMS/AIOps: 監視・構成・プロビジョニング・レポートを統合、VNO/権限管理にも対応。
- 高可用: インタービーム/1:n冗長、Hot-Standbyでサービス継続。
- QoS/FUS: プラン別SLAと利用制御で体感品質を安定化。
5G/NTN・HAPSとの親和性
L2/L3で地上NWと直結。セルラーバックホールや将来のNTN/HAPS拡張も同一の管理系で運用可能。

SkyEdge-II-c-System技術仕様
概要 / 位置づけ
複数市場(モビリティ/セルラーバックホール/コンシューマ/エンタープライズ)を1つのハブで賄う統合VSATプラットフォーム。
- HTS/マルチビームに最適化した次世代アーキテクチャで、拠点~移動体まで共通運用。
- C / Ku / Ka 各バンドに対応し、GEO/NGSOの将来拡張にも配慮。
- サービス事業者・VNO・エンタープライズまで、用途横断の共通基盤に。
アーキテクチャ(X-Architecture)
HTS時代に合わせた分散型グラウンドセグメント。「必要なところだけ」伸縮できる設計。
- ハブとRF資産を柔軟に配置可能。クラウド/データセンタ常設と相性◎。
- インタービーム冗長・1:n冗長で高可用を確保。
- DVB-S2Xベースの高効率と、双方向アクセステクノロジー(TDMA / eSCPC)を両立。
ハブ構成(C-Chassis / X-Chassis)
単一ビーム向けのコンパクト構成から、マルチビーム高密度までを一貫提供。
- C-Chassis: 単一~少数ビームの立ち上げや地方拠点に最適。
- X-Chassis: 高密度・高スループット集約。ラック/電力効率に優れ大規模展開に対応。
- 冗長ハブ/メインハブの二重化、拠点間バックアップも容易。
キャパシティ / スケーラビリティ
高密度集約でスループットと運用コストを最適化。
- HTSでのGbps級集約を想定した設計(将来のビーム追加にも段階拡張)。
- 帯域の細分化・プーリングにより、需要変動に合わせた動的再配置が可能。
- VNO/卸モデルにも対応し、テナントごとの資源・SLAを柔軟に配分。
運用・管理(TotalNMS)
ネットワークのライフサイクルを一元管理。AIOps/自動化でOPEXを削減。
- タスクベースUIで日常運用を標準化。監視・設定・障害対応を統合。
- プロビジョニング/キャパシティ管理/アラーム/レポートをワンストップ化。
- VNO分割・マルチテナンシー、ロール/権限管理、監査ログに対応。
端末ファミリ
ユースケース別に最適化されたVSATラインアップを用意。
- Capricorn: エンタープライズ/モバイル&バックホール向けの高性能モデル。
- Gemini: 高速ブロードバンド用途に最適。S2X対応で効率向上。
- Taurus / IFC系: 航空・モビリティ向け(MODMAN構成)。
対応バンド / 方式
C / Ku / Ka バンドに対応。DVB-S2Xベースの高効率化と多様なアクセス方式。
- 下り:DVB-S2X、上り:TDMA / eSCPC(ユースケースに応じて選択)。
- Carrier-gradeな周波数計画とACM/VCMで帯域効率を最大化。
- 将来的なNGSO連携やマルチオービット構成に拡張可能。
SkyEdge-II-c-System の特徴

High Spectral Efficiency
TDMA/eSCPCや先進復調で帯域効率と実効スループットを最大化。

マルチ軌道に対応
陸・海・空、移動、固定など様々なシチュエーションで利用可能
構成例(防衛)

HAPS / NTNとの親和性
成層圏プラットフォーム(HAPS)などのNTNレイヤは、衛星と地上の“中間”に位置する拡張手段です。
SkyEdge II-cはL2/L3でのバックホール連携や5G/NTN連携を見据えた設計のため、
将来的にHAPSノードを追加してもTotalNMSで衛星と同様の監視・運用が可能です。
主な適用分野

機内ブロードバンドと運航系の両立
旅客Wi-Fi(IFC)とAOC/運航アプリを同じハブで安全に分離しつつ、SLAを保証。
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- Why SkyEdge II-c: TDMA/eSCPCの使い分けでピーク時も安定。FUSで座席/クラス別の帯域制御。
- 典型構成: 機内MODMAN ⇄ GEO/HTS ⇄ メインハブ(X-Chassis)/冗長ハブ、TotalNMSで統合運用。
- 運用: ルート/季節に応じたポリシー配信、ログと課金データを外部システム連携。

長期航行でも切れない業務/クルーネット
船舶の業務通信・IoT・クルーWi-Fiを1基盤で。港内/沖合いでのハンドオーバも滑らか。
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- VSAT端末の自動ACM/VCMで天候変動に強いリンクを確保。
- 船隊単位のポリシー・アプリ制御、リモート監視・パッチ配布をTotalNMSから一元化。
- 港湾のCCTV/ゲート制御やAGV連携など地上側のL2/L3とも親和。
走行中の映像/データを確実に届ける
車載端末でのライブ映像・テレメトリを遅延/切断に強く伝送。
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- TDMAの多拠点集約+eSCPCのスポット増強でイベントや災害時も安定。
- 地上網が弱い区間は衛星、都市部はセルラでの使い分け(L2/L3連携)。
- 端末プロファイルをテンプレ化し、車両追加もゼロタッチ開通。
RAN拡張・臨時増強・災害復旧を素早く
Rural/離島に、衛星BHでRANを迅速延伸。5G/NTN連携も見据えた設計。
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- PTP/同期要件に配慮した設計。必要に応じてeSCPCでスループット確保。
- FUSとQoSでトラフィックをセル種別(eMBB/IoT等)に合わせて配分。
広域の拠点を一つのSLAでつなぐ
本庁―支所・学校・診療所・倉庫など、多数拠点を統合管理。
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- アプリや部門ごとに帯域/優先度を分離。ロール・監査ログで運用統制。
- クラウド/DC直結のL2/L3で業務アプリの遅延を最適化。
HAPS / NTNとの親和性
成層圏プラットフォームを、衛星と地上の“中間”レイヤとして拡張。
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- SkyEdge IVは L2/L3バックホールや 5G/NTN連携を前提に設計。HAPSを含むマルチレイヤ構成に自然に拡張。
- TotalNMS/AIOpsで衛星と同様の監視・構成・運用を一元化。将来的なHAPSノード追加も同じ要領で管理可能。
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