小型機向け 空中衝突警報システム
世界標準の空中衝突警報システム
PowerFLARM Flex(以下FLARM)は自機と他機の予測飛行軌跡を比較し、衝突の可能性のある場合にのみ警告を発するという独自のアルゴリズムを持っています。既に高い信頼性が評価され、ヨーロッパ、オーストラリア、南アフリカなど世界各地で急速に普及し、現在では世界で8万5000機以上の有人航空機に装備されています。フランスでは一部の航空機で搭載が法的義務化され、ドイツ、スイスでは滑空機(グライダー)のほぼ100%が搭載済みとなっています。特に空中衝突の危険が高まる競技の場では、装備が必須とされています。
ご利用前に必ずご確認ください
PowerFLARM Flex は航空機に搭載する空中衝突警報システムです。 安全にご利用いただくため、下記のマニュアルを必ずご確認ください。
- 日本語マニュアル(PDF): FTD-114-PowerFLARM-Flex-Manual-v1.4_ja(日本語)
- マニュアル原本はこちらをご参照ください: FTD-114-PowerFLARM-Flex-Manual-v1.4.pdf(英語原本)
マニュアル簡易解説(PowerFLARM Flex Manual まとめ) PDFをダウンロードしなくても概要を把握できます
PowerFLARM Flex マニュアルまとめ
FTD-114 PowerFLARM Flex Installation & User Manual v1.4(日本語版)の要約
1. 製品概要
PowerFLARM Flex は、FLARM Technology 社が開発した航空機用の衝突回避システム(トランスポンダ)です。グライダーや小型航空機に搭載し、周辺機体との衝突リスクをリアルタイムに検知・警告します。
主な特長
- FLARM / ADS-B / FLARM IGC 対応 — FLARM 機同士の相互検知に加え、ADS-B(1090 MHz)受信にも対応。トランスポンダ搭載の商用機も検知可能。
- コンパクト設計 — 小型軽量で、計器盤裏やグレアシールド裏にも設置可能。
- 内蔵ディスプレイ — 機体前面に向けた LED インジケータで、外部ディスプレイなしでも基本的な警告を確認可能。
- IGC 対応フライトレコーダー — IGC 承認のフライトログを内蔵メモリに自動記録。
- 柔軟な接続性 — シリアルポート(RS-232)×2 に加え、USB ポートでの設定・データ転送に対応。
2. システム構成・アクセサリ
標準パッケージ内容
| 品目 | 説明 |
|---|---|
| PowerFLARM Flex 本体 | メインユニット(FLARM + ADS-B 受信機内蔵) |
| GPS アンテナ | 外付け GPS パッチアンテナ(ケーブル付き) |
| FLARM RF アンテナ | 868/915 MHz 帯通信用アンテナ |
| ADS-B アンテナ | 1090 MHz 受信用アンテナ |
| 電源・データケーブル | D-Sub 9 ピン コネクタ付きケーブル |
| USB ケーブル | 設定・ファームウェア更新用 |
オプション・アクセサリ
- 外部ディスプレイ — 別売の FLARM 対応ディスプレイ(例:Butterfly, FlarmView, LX Nav など)をシリアルポート経由で接続可能。
- 音声警告モジュール — 外部ブザー/スピーカーで警告音を鳴らす場合に使用。
- 延長アンテナケーブル — 設置場所によってアンテナケーブルの延長が必要な場合に使用。
3. 設置(機械的取り付け)
設置場所の選定
PowerFLARM Flex 本体は、以下の条件を満たす場所に設置してください。
- 直射日光を避けた、過度な高温にならない場所(動作温度:−20°C〜+70°C)
- 振動や衝撃が最小限に抑えられる場所
- 金属遮蔽が少なく、アンテナの見通しが確保できる場所
- USB ポートへのアクセスが容易な場所(設定変更・データ取得用)
取り付け方法
- 面ファスナー(ベルクロ)で固定するか、ネジ留めブラケットを使用。
- 本体は水平に設置し、内蔵ディスプレイ(LED)がパイロット側を向くように配置。
- ケーブルの取り回しに余裕をもたせ、他の機器や操縦系統と干渉しないこと。
4. 電気配線・接続
電源要件
D-Sub 9 ピン コネクタ ピン配列
| ピン | 信号名 | 説明 |
|---|---|---|
| 1 | V+ (Power) | 電源入力(+)DC 8〜36 V |
| 2 | RX1 | シリアルポート1 受信(RS-232) |
| 3 | TX1 | シリアルポート1 送信(RS-232) |
| 4 | RX2 | シリアルポート2 受信(RS-232) |
| 5 | GND | グランド(電源・信号共通) |
| 6 | TX2 | シリアルポート2 送信(RS-232) |
| 7 | Audio Out | 音声警告出力 |
| 8 | IGC ENL | ENL(エンジンノイズレベル)センサー入力 |
| 9 | V+ (Power) | 電源入力(+)※ピン1と同一 |
シリアルポート接続
2つのシリアルポート(RS-232 レベル)は、外部ディスプレイ、PDA/ナビゲーションデバイス、バリオなど様々な機器と接続できます。ボーレートは 4,800〜57,600 bps の範囲で設定可能(デフォルト:19,200 bps)。
5. アンテナの設置
GPS アンテナ
- 空の見通しが良い場所(グレアシールド上やダッシュボード上が最適)に設置。
- 金属面から少なくとも 10 cm 離す。
- アンテナの受信面(ラベルのない平面側)を上に向ける。
FLARM RF アンテナ(868/915 MHz)
- 全方位の見通しが良い場所に設置。垂直に立てるのが理想。
- 金属構造物からできるだけ離す(最低 10 cm)。
- キャノピーやグレアシールドの内側で、他のアンテナから 20 cm 以上離す。
ADS-B アンテナ(1090 MHz)
- RF アンテナと同様に、見通しの良い場所に設置。
- FLARM RF アンテナから 20 cm 以上離す(相互干渉防止)。
- 金属面の近くは受信感度が低下するため避ける。
6. 設定(FLARMHub)
設定方法の概要
PowerFLARM Flex の設定は、FLARMHub(hub.flarm.com)を使ってブラウザ上で行います。USB ケーブルで PC と接続し、WebUSB 対応ブラウザ(Chrome 推奨)でアクセスします。
設定手順
- PowerFLARM Flex と PC を USB ケーブルで接続
- Chrome ブラウザで hub.flarm.com にアクセス
- 「接続」ボタンをクリックし、表示されるデバイスを選択
- 各種設定を変更後、「デバイスに書き込み」で反映
主な設定項目
| 項目 | 内容 | デフォルト |
|---|---|---|
| ACFT(航空機タイプ) | 機体種別(グライダー、モーターグライダー等)を選択 | グライダー |
| PILOT | パイロット名(IGC ログに記録) | 空欄 |
| COPILOT | 副操縦士名 | 空欄 |
| GLIDERID | 機体識別番号(コンペティション ID 等) | 空欄 |
| GLIDERTYPE | 機体型式 | 空欄 |
| LOGINT | IGC ログの記録間隔 | 1 秒 |
| PRIV | プライバシーモード(他機への位置非公開) | OFF |
| NOTRACK | OGN トラッキング拒否 | OFF |
| BAUD1/BAUD2 | シリアルポートのボーレート | 19200 bps |
| NMEAOUT1/2 | 各ポートの NMEA 出力設定 | 1(有効) |
| RANGE | 最大検知範囲の制限 | 25,500 m |
| THRE | 警告閾値(警告を出す最小距離) | 2(中) |
7. 操作方法
起動
- 航空機の電源を ON にすると PowerFLARM Flex が自動的に起動。
- 内蔵 LED が短く点灯(セルフテスト実行中)。
- GPS 信号を捕捉するまで約 1〜2 分待機(初回や長期間未使用時は最大 15 分)。
- GPS 固定が完了すると、LED が正常ステータスの表示パターンに移行。
通常操作時の動作
起動後は完全に自動で動作します。パイロットが行う操作は基本的にありません。
- 周辺の FLARM 搭載機・ADS-B 発信機を自動的に検知
- 衝突リスクを計算し、危険度に応じた警告を自動発信
- IGC フライトログを自動で記録(GPS 固定後に開始)
警告レベル
| レベル | 意味 | 目安時間 | 対応 |
|---|---|---|---|
| Low | 注意:周辺に交通あり | 13〜18 秒前 | 周辺を注視 |
| Important | 警告:接近中 | 8〜13 秒前 | 衝突機の目視確認 |
| Urgent | 緊急:衝突回避が必要 | 0〜8 秒前 | 即座に回避行動 |
シャットダウン
航空機の電源を OFF にすれば自動的にシャットダウンします。フライトログは自動的に閉じられ、次回起動時に新しいログが作成されます。
8. 内蔵ディスプレイ
PowerFLARM Flex 本体前面には LED インジケータが配置されており、外部ディスプレイがなくても基本的なステータスと警告を確認できます。
LED の意味
| LED パターン | 意味 |
|---|---|
| 緑 LED 点灯 | 正常動作中(GPS 固定済み) |
| 緑 LED 点滅 | GPS 信号を探索中 |
| 黄 LED 点灯 | 注意レベルの交通情報 |
| 赤 LED 点灯 | 警告/緊急レベルの衝突警告 |
| 赤 LED 高速点滅 | 緊急回避が必要 |
| LED 方向インジケータ | 衝突相手の相対方向(時計位置)を表示 |
9. メンテナンス・ファームウェア更新
ファームウェア更新
- FLARMHub(hub.flarm.com)にアクセスし、デバイスを USB 接続。
- 新しいファームウェアが利用可能な場合、画面上に更新通知が表示される。
- 「更新」をクリックし、完了まで待機(約 2〜5 分)。
- 更新中は絶対に USB ケーブルを抜かないこと。
障害物データベースの更新
飛行地域の障害物データ(送電線、アンテナ塔など)は FLARMHub からダウンロードし、USB 経由で本体に転送できます。定期的な更新が推奨されます。
フライトログの取得
- USB ケーブルで PC に接続し、FLARMHub またはファイルマネージャーでアクセス。
- IGC ファイルは本体内蔵メモリに保存されており、コピー可能。
- 保存容量には限りがあるため、定期的にバックアップすることを推奨。
日常点検
- 飛行前にアンテナの接続を確認
- LED が正常パターンで点灯することを確認
- GPS 固定が完了することを確認
- 外部ディスプレイ使用時は表示が正常であることを確認
10. トラブルシューティング
| 症状 | 考えられる原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| 電源が入らない | 電源接続不良 / ヒューズ切れ | 配線・コネクタを確認。ヒューズを点検・交換。 |
| GPS が固定されない | アンテナ接続不良 / 遮蔽物 | GPS アンテナの接続と設置場所を確認。空の見通しがあるか確認。 |
| 他機を検知しない | RF アンテナ不良 / ファームウェア期限切れ | RF アンテナの接続確認。ファームウェアの有効期限を確認。 |
| 外部ディスプレイに表示されない | ボーレート不一致 / 配線ミス | ボーレート設定を双方で確認。TX/RX の接続を確認。 |
| USB が認識されない | ドライバ未インストール / ケーブル不良 | 別のケーブルで試す。Chrome で WebUSB が有効か確認。 |
| 警告が出すぎる / 出ない | THRE 設定が不適切 | FLARMHub で警告閾値(THRE)を調整。 |
| IGC ログが記録されない | メモリ満杯 / GPS 未固定 | 古いログを削除してメモリを解放。GPS 固定を待つ。 |
11. エラーコード一覧
PowerFLARM Flex は異常検知時にエラーコードを出力します。外部ディスプレイまたは NMEA メッセージで確認できます。
| コード | 重大度 | 内容 |
|---|---|---|
| 11 | 軽微 | ファームウェアの有効期限が近い(残り30日以内) |
| 12 | 軽微 | ファームウェアの有効期限が非常に近い(残り7日以内) |
| 21 | 軽微 | GPS 受信不良 |
| 22 | 軽微 | GPS アンテナ障害の可能性(受信信号品質低下) |
| 31 | 中程度 | 通信モジュール障害 |
| 32 | 中程度 | RF アンテナ不良の可能性 |
| 41 | 軽微 | 障害物データベースが未インストールまたは期限切れ |
| 51 | 軽微 | 内蔵メモリの空き容量低下 |
| 61 | 中程度 | デバイス温度の異常 |
| 71 | 軽微 | 入力電圧の異常(範囲外) |
| 81 | 中程度 | セルフテスト失敗(ハードウェア異常の可能性) |
| F1 | 深刻 | ファームウェアの有効期限切れ(送信停止状態) |
12. 年次点検チェックリスト
| ✓ | 点検項目 | 詳細 |
|---|---|---|
| ☐ | ファームウェアの確認 | 有効期限を確認し、必要に応じて最新版に更新 |
| ☐ | 障害物データベース更新 | 飛行地域の最新データをインストール |
| ☐ | アンテナ接続の点検 | GPS / RF / ADS-B 全てのアンテナの物理的接続を確認 |
| ☐ | アンテナの状態確認 | ケーブルの損傷・劣化がないか目視確認 |
| ☐ | 電源配線の確認 | コネクタの緩み・腐食がないか確認 |
| ☐ | 本体の取り付け状態 | 固定に緩みがないか確認 |
| ☐ | 地上機能テスト | 電源投入後の LED パターン・GPS 固定・エラーの有無を確認 |
| ☐ | 送受信テスト | 他の FLARM 機または FLARM テストデバイスで通信を確認 |
| ☐ | フライトログの確認 | 正常にログが記録されているか、古いログをバックアップ |
| ☐ | 設定の確認 | 航空機タイプ・パイロット名等の設定が正しいか確認 |
13. 技術仕様
915 MHz(その他地域)
本ページは FTD-114 PowerFLARM Flex Installation & User Manual v1.4(日本語版)の内容をまとめたものです。
正式な手順・仕様は必ず原本マニュアルを参照してください。
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マニュアル簡易解説(FLARM Data Port ICD まとめ) PDFをダウンロードしなくても概要を把握できます
FLARM Data Port ICD まとめ
FTD-012 Data Port Interface Control Document v7.22(日本語版)の要約
1. 概要・目的
本ドキュメント(ICD: Interface Control Document)は、FLARM デバイスのデータポートを通じてやり取りされる通信プロトコルを定義したものです。開発者が FLARM 対応のアプリケーション、外部ディスプレイ、統合システムを構築する際に参照する技術仕様書です。
対象読者
- FLARM 対応ソフトウェア・アプリケーション開発者
- 外部ディスプレイ・統合機器メーカー
- グライダー / 軽航空機の計器システム統合担当者
- FLARM デバイスとの連携システムを構築するエンジニア
適用バージョン
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ドキュメントバージョン | 7.22 |
| 対応 FLARM ファームウェア | v7.x 以降 |
| プロトコル形式 | NMEA 0183 準拠 + FLARM 独自拡張 |
2. 通信の基本仕様
物理層
- インターフェース: RS-232(シリアル通信)
- 電圧レベル: RS-232 標準(±3V〜±15V)
- コネクタ: D-Sub 9 ピン(製品により異なる場合あり)
通信パラメータ
| パラメータ | 設定値 |
|---|---|
| ボーレート | 4800 / 9600 / 19200 / 38400 / 57600 bps(デフォルト:19200) |
| データビット | 8 bit |
| パリティ | なし |
| ストップビット | 1 bit |
| フロー制御 | なし |
データフォーマット
FLARM は NMEA 0183 プロトコルをベースとしています。各メッセージ(センテンス)は以下の形式で送受信されます。
$— センテンスの開始記号<Sentence ID>— センテンス識別子(例:PFLAA, GPGGA),— フィールド区切り*<Checksum>— XOR チェックサム(2桁の16進数)<CR><LF>— 行末(0x0D 0x0A)
3. NMEA プロトコル概要
NMEA 0183 は海洋・航空分野で広く使われる標準通信プロトコルです。GPS 受信機やセンサーからの位置情報・センサーデータを送信する際に使用されます。
標準 NMEA センテンスの例
| センテンス | 説明 |
|---|---|
GPGGA | GPS 固定データ(緯度・経度・高度・衛星数等) |
GPRMC | 推奨最小航法情報(位置・速度・方位等) |
GPGSA | GPS DOP および衛星状態 |
GPGSV | 衛星可視情報 |
FLARM 独自拡張センテンス
FLARM は NMEA に独自のセンテンスを追加し、トラフィック情報や警告、設定コマンドなどを送受信します。これらは全て PFLXX(Proprietary FLARM)の形式で始まります。
4. トラフィック情報(PFLAA / PFLAU)
PFLAA — トラフィック詳細情報
周辺の航空機1機ごとの詳細情報を送信するセンテンスです。複数機が存在する場合は複数の PFLAA センテンスが連続して送信されます。
フォーマット
パラメータ詳細
| フィールド | 説明 | 単位・範囲 |
|---|---|---|
| AlarmLevel | 警告レベル(0=無警告、1=注意、2=警告、3=緊急) | 0〜3 |
| RelativeNorth | 相対位置(北方向) | m(正=北、負=南) |
| RelativeEast | 相対位置(東方向) | m(正=東、負=西) |
| RelativeVertical | 相対高度 | m(正=上、負=下) |
| IDType | ID タイプ(1=ICAO、2=FLARM、3=OGN) | 1〜3 |
| ID | 機体識別子(16進数6桁) | 例:DF1234 |
| Track | 進行方向(真方位) | 度(0〜359) |
| TurnRate | 旋回率 | 度/秒 |
| GroundSpeed | 対地速度 | m/s |
| ClimbRate | 昇降率 | m/s |
| AcftType | 機種タイプ(1=グライダー、8=パラグライダー等) | 0〜15 |
送信例
→ 警告レベル2、南西1.6km・上方150m の位置に FLARM ID "DF5432" のグライダーが存在。
PFLAU — 全体ステータス情報
周辺トラフィック全体のサマリー情報と、デバイス自体のステータスを送信します。1秒ごとに1回送信されます。
フォーマット
パラメータ詳細
| フィールド | 説明 | 単位・範囲 |
|---|---|---|
| RX | 受信機ステータス(1=正常、0=異常) | 0 / 1 |
| TX | 送信機ステータス(1=正常、0=異常) | 0 / 1 |
| GPS | GPS ステータス(2=3D fix、1=2D fix、0=未固定) | 0〜2 |
| Power | 電源ステータス(1=正常) | 0 / 1 |
| AlarmLevel | 最も高い警告レベル | 0〜3 |
| RelativeBearing | 最も脅威な機体の相対方位 | 度(0〜359、-1=無効) |
| AlarmType | 警告タイプ(2=航空機、3=障害物等) | 0〜4 |
| RelativeVertical | 最も脅威な機体の相対高度 | m |
| RelativeDistance | 最も脅威な機体の水平距離 | m |
| ID | 最も脅威な機体の ID | 16進数6桁 |
送信例
→ 受信3機、送信正常、GPS 3D fix、警告レベル2、相対方位45度・上方120m・距離2.5km の機体 "DF8765"。
5. 設定コマンド(PFLAC)
PFLAC は FLARM デバイスの設定を読み書きするためのコマンドです。外部機器から FLARM の設定を変更する場合に使用します。
フォーマット
QueryType
A— クエリ(現在値を問い合わせ)S— 設定(値を書き込み)R— 応答(デバイスからの返信)
主要な設定項目
| Key | 説明 | 値の例 |
|---|---|---|
| ACFT | 機体タイプ | 1(グライダー)、2(トーイング)、8(パラグライダー)等 |
| PILOT | パイロット名 | 文字列(最大32文字) |
| COPIL | 副操縦士名 | 文字列 |
| GLIDERID | 機体識別番号 | 文字列(コンペ ID 等) |
| GLIDERTYPE | 機体型式 | 文字列 |
| PRIV | プライバシーモード | 0(OFF)/ 1(ON) |
| NOTRACK | OGN トラッキング拒否 | 0(追跡許可)/ 1(拒否) |
| BAUD | ボーレート | 4800 / 9600 / 19200 / 38400 / 57600 |
| RANGE | 最大検知距離 | メートル(0〜25500) |
| THRE | 警告閾値 | 1〜3(1=低、2=中、3=高) |
使用例
1. 現在のパイロット名を問い合わせ
2. 機体タイプをグライダーに設定
3. プライバシーモードを有効化
本ページは FTD-012 Data Port Interface Control Document v7.22(日本語版)の内容をまとめたものです。
正式な仕様・詳細パラメータは必ず原本 ICD を参照してください。
© FLARM Technology Ltd.
全世界で稼働する FLARM
85,000+ 機
全世界で 85,000機以上 の
有人・無人航空機に搭載された空中衝突警報システム
主な搭載プラットフォーム
- 有人航空機
- 無人航空機
- 滑空機・小型機
FLARMの概要
- 電波法で定められた「特定小電力無線」として技術基準適合証明を受けた小型無線デバイス
- バッテリー駆動のため、航空機からの電源を接続せずに動作可能
動作の仕組み
- 自機の識別情報/高度/GPS位置・座標/機首方向/30秒先までの予測経路を暗号化したMETAデータとして0.5〜1秒ごとに送信
- 受信側のFLARMが、自機との位置関係と予測経路を比較し、衝突の可能性がある場合のみ警報音を発信
- 警報が出ていない状態でも、検知した他機の位置情報を画面に表示
他信号・障害物への対応
- トランスポンダーMode C/SおよびADS-B信号を受信する1090MHz受信機能を搭載
- 距離や高度差、衝突リスクの大まかな把握が可能
- 別ライセンスの地上障害物データにより、高さ60m以上の鉄塔・高圧線・ビルなどへの接近時にも警報を発報
FLARMのポイント
- 特定小電力無線・技適取得済み
- バッテリー駆動/持ち込み搭載
- 予測経路に基づく衝突リスク判定
- 1090MHz受信+障害物データ連携
- 地上障害物回避(オプション)
利用用途
弊社はFLARMが日本で普及することにより少しでも多くの航空機衝突事故の防止につながることを願っております。


