ベストセラー書籍、『アップル、グーグル、マイクロソフトはなぜ、イスラエル企業を欲しがるのか?』
原題『Start-up Nation: The Story of Israel’s Economic Miracle』についてご紹介します。
この本をきっかけに、日本でも「起業大国・イスラエル」というイメージが広まったのではないでしょうか。
イスラエルのビジネスの特徴と背景がよく分かる一冊です。
本書の冒頭にある言葉
書籍の冒頭には、シモン・ペレス(元首相/ノーベル平和賞受賞者)の言葉が紹介されています。
「貧しい土地に帰ろうとする貧しい人間として、われわれは、欠乏というものの豊かさに気づいた。われわれの自由になる財産は、人的資本以外にない。この不毛の地に通用するのは開拓者だけ、つまり何もない状況に立ち向かい必死に仕事をする開拓者だけだ。」
— シモン・ペレス
この一節が、本書全体を象徴しています。
「制約」が技術を強くする
日本は耐震技術が非常に優れている国です。
それは常に地震の脅威にさらされ、その現実と向き合い続けてきたからこそ生まれた技術です。
イスラエルも同様です。
砂漠の国ともいわれ、国土は日本の四国程度。
天然資源に恵まれているとは言えない環境の中で、人々は「知恵」こそが最大の資源であると考えました。
背景にある条件
- 常に安全保障上の緊張を抱える地域環境
- 限られた人口
- 小さな国内市場
この条件が、強烈な起業精神と技術開発力を生み出していきました。
世界企業が「買う」理由
実際、世界の巨大テック企業はイスラエル企業を積極的に買収してきました。
代表的な例のひとつが、2017年に米インテルが約153億ドルで買収した Mobileye です。
自動運転技術を開発していたMobileyeは、イスラエル発の企業でした。
小国で生まれた技術が、世界の半導体大手にとって戦略的中核となった象徴的な事例です。
これは例外的な成功ではなく、イスラエル企業の特徴を示す一例にすぎません。
通信分野でも存在感
特に通信分野においても、イスラエルは重要な役割を果たしてきました。
例えば、5G通信における仮想化ネットワーク技術を開発していた Argus Cyber Security(※自動車サイバーセキュリティ分野での通信防御技術)や、
クラウド型通信基盤を開発した Mellanox Technologies(後にNVIDIAが買収)は、世界の通信インフラを支える技術として高く評価されました。
イスラエルの通信技術は、国家安全保障を背景に、信頼性・低遅延・耐障害性を前提に設計されてきました。
極限環境を想定して磨かれた通信技術。
それが、グローバル企業にとって戦略的価値を持つのです。
当社の取り組み
アイランドシックスが取り扱うイスラエル発の通信・IoT関連製品も、こうした背景のもとで生まれています。国家的課題の中で磨かれ、世界市場で評価されてきた技術です。
世界にまだない、尖った製品をご紹介しております。
